水に恵まれた日本一の大きさを誇る琵琶湖と四季を彩る豊かな自然―
滋賀県の湖東北部地域の中心都市として発展し、人口も年々増加している成長都市である。
市内に3つの大学を有する県内有数の学術研究都市、工業・産業都市、長い歴史を持つ文化都市でもある。
- 人口 112,767人(男 55,837人、女 56,930人)
- 世帯数 46,781世帯
- 市の面積 98.15平方キロメートル(びわ湖の市域面積を除く)
※平成29年7月現在
街も整備され、景観のきれいな住みよいまち彦根―。
買物や、アウトドアライフなど毎日の暮らしにも便利で充実したまちである。
市内の中心に井伊家35万石の国宝彦根城がそびえ、東に石田三成ゆかりの佐和山城跡がある。
2007年3月~11月に開催した『国宝・彦根城築城400年祭』では、大盛況を博し、県外各地の遠方からも多くの人々が来場し、メディアで話題となる。400年祭キャラクター“ひこにゃん”は、そのかわいらしいゆるキャラで人気があり、現在もなおファンがたくさんいる。
築城400年祭を引継ぎ、歴史上名を残す彦根城の城主であった井伊直弼が日本を開国に導いた功績を讃え、『井伊直弼と開国150年祭』を井伊直弼が大老職に就任して150年となる平成20年6月から、没後150年となる平成22年3月までの22ヶ月開催された。
今年の平成29年3月から12月まで『国宝・彦根城築城410年祭』が開催されており、こちらも盛り上がりが期待される。
産業
日本列島のほぼ中央・国土軸の東西南北の交点という要衝にある滋賀県、琵琶湖の東北部に位置する。交通の便がいいということから、地場産業をはじめ、中小企業、大手企業が栄えている。彦根市の経済活動別市町内総生産は滋賀県内で大津市に次ぐ第2位を誇る。
- 彦根の事業所数 4711件 従業員数 50707人
(彦根市統計書 平成29年版より)
地場産業の紹介
バルブ
県内最大の地場産業。およそ120年の歴史である。業界で働く従業員は1,500名以上。
バルブとは、身近なものでは水道の蛇口があるが、液体や気体などの流体を止めたり、流したり、絞ったりする役目をするもので私たちの生活には欠かせない。バルブは船用、陸用(産業用)、水道用の3種に分けられ、上下水道から化学プラント、船舶、ビルなどの配管に使用されている。年間生産高250億円近くにのぼる。最近では、産学連携で鉛フリーの銅合金「ビワライト」を開発し、注目を集めている。
仏壇
経済産業大臣指定 伝統工芸品業界第1号指定
高級伝統仏壇産地の地位である。
徳川時代に武具、武器の製作に携わっていた職人が平和産業として仏壇製造に転向したのが始まりである。
木地師、宮殿師、彫刻師、漆塗師、金箔押師、蒔絵師、錺金師の七職の職人により、ひとつひとつ手作りで仕上げられる。キリシタン宗門の禁止政策の強行、庶民生活の向上、庶民仏教の浸透および彦根藩主の庇護のもと、彦根の城下町と中山道とを結ぶ重要点である通称「七曲がり」で発展の基盤が整備された。この「七曲がり」の通り沿いに現在も歴史ある19件の彦根仏壇の店舗・工房が軒を連ねている。
ファンデーション(下着の縫製)
戦前の足袋製造から戦後の洋装化のため女性下着製造に転換。
デザイン企画、開発、新素材、縫製技術の高揚と、流通チャネルに対応した積極的な営業を展開。縫製技術を高く評価されている。
多品種少ロットが可能という利点を活かし、様々なデザインの優れた製品を世におくりだしている。
定期的に新作発表の場としてファッションショーも行っている。